理論神経科学・非平衡系数理グループ
寺前 順之介(准教授)
学生へのメッセージ
私達の研究分野は、分野の根底を支える大きな原理や原則がまだ見つかっていない、まだまだ新しい研究分野です。従って、決まった研究手法があるわけではないですし、決まった勉強方法があるわけでもありません。ですから、ここで一緒に研究するために、過去の専門分野や研究経験は全く問いません。さまざまな分野の知識を背景とする人たちが集まり、考え、手を動かし、議論して、新しいものを生み出していくことが大切だと考えています。
脳を知らなくても、生物を知らなくても、物理を知らなくても、数学を知らなくても構いません。情報科学を知らなくても、プログラミングを知らなくても、機械学習を知らなくても、人工知能を知らなくても構いません。ただし、この新しい分野への知的興味と、それを開拓していく強い好奇心、そして必要ならば異分野でも、ためらわずに基礎から本気で勉強する情熱は必要だと思います。
実際に取り組んでみるとわかりますが、新しく学際的な分野だからこそ、先人達が築いてきた様々な伝統的な科学や技術の知見が重要です。何もないところから突然最先端の研究成果が生まれるわけではありません。単に流行に左右されるのではなく、基礎からしっかり力をつけて、やりたいことのさらに先までしっかり考え、ばりばり手を動かしながら、何が本質なのかを深く深く考えてみれば、とてつもなく面白いものに出会える可能性はとても高いと思いますし、様々な問題に立ち向かう力をきっと身につけられると思います。ぜひ一緒に面白い研究をしましょう。
私達の研究室に入るには
学部の卒業研究として私達と研究するには「京都大学工学部情報学科」に入学試験を受けて入学し、2回生でのコース分け時に「数理工学コース」を選択し、4回生での分野配属時に「非線形物理学講座、理論神経科学・非平衡系数理グループ」を選択して下さい。
ただし本格的に研究するには大学院への入学が必要です。大学院修士課程で私達と研究するには「京都大学大学院情報学研究科」の「先端数理科学コース」に大学院の入学試験を受けて入学し、「非線形物理学講座 非線形物理学研究室」に入って下さい。また大学院修士課程を終了後に、博士課程として私達の研究室に入ることも可能です。いずれの場合でも大学院に入学し私達との研究を希望する場合は、必ずメール等で事前に相談するようにして下さい
趣味など
それはもちろん研究です。だってとてもとても面白いから。でも研究以外にも、世の中面白いことは色々あるので、実は色々やってます。最近はじめたのは「空手」。武道の経験は全くないけど、やってみるとこれが面白い。強くなります。怪我もするけどね。
さらに最近はじめたのは「スケボー」。近所の公園とかで滑ってます。これもとても面白い。これも最初は怪我したけど。ほかにも色々あるけど、それは入ってからのお楽しみ。