長距離相互作用ハミルトン力学系における応答理論

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講演題目『長距離相互作用ハミルトン力学系における応答理論』
講演者:山口 義幸
所属:京都大学 情報学研究科 数理工学専攻
日時:平成28年12月12日(月)16時30分~18時00分
会場:京都大学吉田キャンパス 総合研究12号館003講義室(地階)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/ の54の建物

概要:
例えばバネに力を加えた時の伸び具合でバネ定数がわかるように、系に外力を加えた時の応答から系の特徴を推定することができる。このためには、与えられた系が外力に対してどう応答するかをあらかじめ知っておくことが重要である。本研究では相互作用が長距離におよぶ大自由度ハミルトン系における応答を考える。このような系に外力を加えると、外力付きの熱平衡状態に行く前に準定常状態と呼ばれる非熱平衡状態に長時間トラップされるため、トラップ状態を予測する応答理論が必要となる。
本講演では、非平衡統計力学理論[1]と、力学系として直接解析した理論[2]を紹介する。また平衡統計力学における値と異なる臨界指数など、これらの理論が予測する奇妙な現象を数値計算による検証と共に示す。

[1] S.Ogawa and Y.Y.Yamaguchi, Phys.Rev.E 91, 062108 (2015).
[2] Y.Y.Yamaguchi, Phys.Rev.E 94, 012133 (2016).