結合振動子系における移動エントロピー

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講演題目『結合振動子系における移動エントロピー』
講演者:寺田 裕 (D3)
所属:京大情報
日時:平成28年10月3日(月)16時30分~18時00分
会場:京都大学吉田キャンパス 総合研究12号館003講義室(地階)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/ の54の建物

概要:
二つの確率変数の間の因果関係を定量化した量として移動エントロピーが時系列解析において導入された[1].連続時間の物理系においても,この量は適切に定式化され用いられている[2].
本研究では,リズムを持つ素子を表す標準的なモデルである位相振動子系における移動エントロピーを評価した.導出の際には線形系などで導出されている際[3]と同様に経路積分を用いた.
本セミナーでは上のような定式化を行い,連続時間結合振動子系における移動エントロピーを求め,結合のタイプや系のダイナミクスとの関係を議論する.

[1] T. Schreiber, Phys. Rev. Lett. 85, 461 (2000).
[2] A. E. Allahverdyan, D. Janzing and G. Mahler, J. Stat. Mech. (2009)P09011; D. Hartich, A. C. Barato and U. Seifert, J. Stat. Mech. (2014)P02016.[3] J. M. Horowitz and H. Sandberg, New J. Phys. 16, 125007 (2014); S. Itoand T. Sagawa, Nat. Commun. 6, 7498 (2015).