原田 健自【学生へのメッセージ】


非線形力学・計算物理学グループ
原田 健自(助教)


学生へのメッセージ

私が研究している分野は(古典・量子)コンピュータと物理と情報科学の接点になっています。物理では、多体系という多くの相互に影響を及ぼす要素からなるシステムが引き起こす現象が興味を持たれていて多数の研究がなされています。分子、原子が集まっている物質が典型例です。このようなシステムは物理系以外にも様々なものがありますが、共通した問題があり、ある対象に対してブレークスルーがあればインパクトの大きい成果を得ることができます。特に、多数の要素を取り扱う計算手法の進化は、多体系の研究において欠かせないものになりつつあり、今後もその利用は伸びていきそうです。

ちなみに、私が研究している分野には特に決まった入り口はありません。物理を専攻していなくても、物理センスがあればいいですし、コンピュータを専攻していなくても、計算センスがあればいいと思います。まだまだ、未開拓な場所ですので、好奇心旺盛である等、知的に元気があれば参加するには十分だと思います。ぜひ、取り組んでみてほしいと思います。


趣味など

昔はTVを持っていなかったので、毎週、映画をジャンルにとらわれず見に行っていました。後、車も持っていなかったので、山や町の散策にもよく行っていました。

京都大学 情報学研究科 先端数理科学専攻 非線形物理学講座