非線形科学とその周辺セミナー『細胞における非平衡ゆらぎと異常拡散』2018/12/1

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下記の通り「非線形科学とその周辺」セミナーを開催致します。
ご関心のある方はぜひご参加下さい。

講演題目 「細胞における非平衡ゆらぎと異常拡散」
講演者:好村滋行
所属:首都大学東京
日時:平成30年12月1日(土)15時~16時頃まで
会場: 京都大学吉田キャンパス 総合研究12号館003講義室(地階)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/ の54の建物
注意事項:休日ですので、建物の入り口が閉まっていますが、当日南の入り口に案内係を配置する予定です.
南側の入り口からお入り下さい.

要旨:
マイクロレオロジーとは、コロイド粒子などの微粒子のブラウン運動や、その外力に対する応答を測定することによって、極めて微小量の物質の粘弾性的性質を調べる実験手法である。この方法は物質としてのソフトマターのレオロジーを調べるために広く用いられているだけではなく、近年では細胞一個の弾性率の周波数依存性を測定するなど、生体系への適用も広がりつつある。本講演では、マイクロレオロジーによって細胞の非平衡性を定量的に特徴づけるいくつかの試みを紹介し、その理論的解釈について議論する。具体的には(1)細胞質の非平衡ゆらぎ[1,2]と(2)赤血球膜の非平衡ゆらぎ[3,4]の二つの話題を取り上げる予定である。

[1] K. Yasuda, R. Okamoto, S. Komura, and A. S. Mikhailov, EPL 117, 38001 (2017).
[2] K. Yasuda, R. Okamoto, and S. Komura, Phys. Rev. E 95, 032417 (2017).
[3] K. Yasuda, S. Komura, and R. Okamoto, Phys. Rev. E 93, 052407 (2016).
[4] T. V. Sachin Krishnan, K. Yasuda, R. Okamoto, and S. Komura, J. Phys.: Condens. Matter 30, 175101 (2018).

問い合わせ先:aoyagi   アットマーク i.kyoto-u.ac.jp