複雑系数理 研究室セミナーのお知らせ

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日時:2012年4月27日(金)16:30〜

場所:京都大学工学部2号館3階322室(吉田キャンパス)

講演者: 合原一究氏(理化学研究所)

講演題目:アマガエルの合唱機構の研究

概要: ニホンアマガエルのオスは単独では周期的に鳴くこと、個体間は音声を介してコミュニケーションをとることが知られている。そのため、複数のオスガエルの鳴き交わしは、単独では周期的に振る舞う振動子が相互作用する結合振動子系として理解できるだろう。本研究発表では、少数のアマガエルの鳴き交わしに関する行動実験と数理モデリング[1]、そして多数のアマガエルの合唱に関するフィールド調査[2]と数理モデリングを紹介する。

[1] I.Aihara, R.Takeda, T.Mizumoto, T.Otsuka, T.Takahashi, H.G.Okuno, and K.Aihara, Phys. Rev. E 83, 031913 (2011).

[2] T.Mizumoto, I.Aihara, T.Otsuka, R.Takeda, K.Aihara, and H.G.Okuno, Journal of Comparative Physiology A, Vol. 197, No.9, pp.915―921 (2011).