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「非線形科学とその周辺」セミナーでは,広い意味での非線形物理学のテーマで定期的に内外の講演者に最新の研究成果を発表して頂いています.外部の方でも,講演のテーマに興味をお持ちの方の来聴を歓迎します.どうぞ,ご自由にご参加下さい.

セミナー情報を随時更新します。

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  • 2017年8月24日

    講演題目:太陽系の形成と彗星の化学 – 分子輝線を手がかりに
    講演者:小林 仁美
    所属:LLP京都虹光房
    日時:平成29年8月28日(月)14時30分~15時30分
    会場: 京都大学吉田キャンパス 総合研究8号館207セミナー室(2階)
    http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/ の59の建物

    概要:
    私達の太陽系は,約46億年前に形成されたと考えられている.太陽周囲を公転する惑星たちは,まず原始太陽の周囲に存在していたガスや固体微粒子(塵)が合体・成長し「微惑星」という数kmサイズの天体ができた後,微惑星同士がさらに合体することで形成されたと考えられている.しかしながら,微惑星の一部は惑星に取り込まれることなく太陽系外縁部に吹き飛ばされたと考えらえれており,それらは「微惑星残存物」と呼ばれる.実はこの残存物が,太陽系内部へと軌道を変化させ「ほうき星」となって私たちの前に現れるのが「彗星」である.長らく太陽系外縁部という極低温環境下にあった彗星は,太陽系形成時の情報を冷凍保存していると考えられており,したがって彗星を手掛かりに過去の太陽系の姿やその形成過程(物理進化・化学進化・力学的進化)を紐解くことが可能になる.
    こうした性質に着目し,我々は彗星氷の核スピン温度,化学組成比や同位体比を観測的に調べることで,太陽系の化学進化の研究を進めてきた.これらの情報は主に可視光~近赤外線領域で見られる複数の分子輝線から得られるが,輝線は彗星から激しく放出され続ける局所熱力学的平衡状態が成り立たない(non-LTE)状態のガス(分子)からの発光であるため,上記の物理量の導出にはいくつかの工夫が必要である.本セミナーでは分子輝線の発光メカニズムと,そこから得られる彗星核の物理的・化学的性質について紹介する.

     

    講演題目:ヘテロな興奮性位相振動子結合系における動的な振る舞い
    講演者:森野 佳生
    所属:東京大学
    共同研究者:田中 剛平,合原 一幸
    日時:平成29年8月28日(月)15時30分~16時30分
    会場: 京都大学吉田キャンパス 総合研究8号館207セミナー室(2階)
    http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/ の59の建物

    概要:
    結合振動子系は自然界の様々な現象を理解する為に有用であり,様々な文脈で解析されてきた.また,結合振動子系はシステムの部分的な損傷が系全体に与える影響を解析する際にも用いられており,動的な頑健性[1-3] や回復性[4]の解析等が為されてきた.更に近年,位相振動子結合系の解析が進みつつある[5].本発表では,我々がこれまでに解析してきたヘテロな興奮性位相振動子結合系における動的な振る舞いについて紹介する.
    引用文献:
    [1] H. Daido and K. Nakanishi, Physical Review Letters 93, 104101 (2004).
    [2] G. Tanaka, K. Morino, and K. Aihara, Scientific Reports 2, 232 (2012).
    [3] G. Tanaka, K. Morino, and K. Aihara, in Mathematical Approaches to Biological Systems (Springer Japan, 2015) Chapter 2.
    [4] K. Morino, G. Tanaka, and K. Aihara, Physical Review E 88, 032909 (2013).
    [5] H. Daido and K. Nishio, Phys. Rev. E 93, 052226 (2016).

     

    講演題目:帯電微粒子集団の非線形ダイナミクス
    講演者:秦 浩起
    所属:鹿児島大学
    共同研究者:庄司 多津男
    日時:平成29年8月28日(月)16時30分~17時30分
    会場: 京都大学吉田キャンパス 総合研究8号館207セミナー室(2階)
    http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/ の59の建物

    概要:
    大自由度非線形力学系としての多数の帯電微粒子の振る舞いを次の2つの系について,実験,数値実験の両面から紹介する.
    1.交流電場でトラップした帯電微粒子系粒子数がそれほど多くない場合は,“結晶化”し明瞭な殻構造を形成するが,粒子数が多い場合では揺らぎが大きくなり,交流電圧,周波数変えると内側は激しく乱れた運動を示し(“融解”),外側は“結晶”構造を保つという構造を示す.その際,内側と外側の境界付近の運動は長時間相関を示す.
    2.直流電極間の帯電微粒子系直流電極間に帯電微粒子を入れると,電極間を往復運動し,振動子を形成する.さらに,粒子数密度が適度な場合,この振動子が空間構造を形成する.

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