第49回「非線形・統計力学とその周辺」セミナーのご案内
日時:平成15年4月30日(水) 午後1時30分から
場所:京都大学工学部2号館1階107会議室
講演者: 後藤 振一郎 (京都大学大学院情報学研究科数理工学専攻)
講演題目:
近可積分ハミルトン力学系の相空間構造解析のためのくりこみ法
講演要旨:
微分方程式に対する「くりこみ法」とは 特異摂動法の一種で、1990年代中頃から 提唱され、現在まで研究されている方法である。 この方法を用いれば、系統的手続きにより 与えられた摂動問題の簡約系が得られ、 その意味で強力である。 それ故、この方法は多自由度のハミルトン力学系 の解析へも有用であると期待できる。 以上を踏まえ今回は、 近可積分ハミルトン力学系を解析するための 道具としての くりこみ法 の拡張法を議論する。 またこの拡張された方法の応用を与える。