非線形力学・計算物理学グループ
原田 健自 （助教）
計算とは情報を処理することですが、近年、物理学においても情報論的視点がますます重要になってきています．
例えば、物理学の理論的研究にコンピュータを用いることが多くなり、計算物理と呼ばれるタイプの新しい研究スタイルが発展してきています。特に、コンピュータが必要になる理由としては、多くの興味深い現象が多数の要素が集まった系（多体系）に起こるということがあります。要素同士が強く相互影響する場合、代数解析的な手法よりも、コンピュータを用いた数値計算的手法の方が向いている場合が多くあります。そこで、我々はコンピュータを用いて初めて明らかになる多体系の物理現象の研究に積極的に取り組んでいます。
また、量子物理に基づく量子コンピュータなどの研究では、量子的な情報の理解が進んでいます．そのような研究は全く異なる機械学習における情報処理とも深く関係し、統計物理的視点と情報論的視点を組み合わせて、機械学習・データ科学の研究にも積極的に取り組んでいます。
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