サル前頭前野・運動前野のLFP振動の起源と性質

space

講演題目『サル前頭前野・運動前野のLFP振動の起源と性質』
講演者:坂本 一寛
所属:東北医科薬科大学・医学部
日時:平成29年6月26日(月)15時00分~17時00分
会場:京都大学吉田キャンパス 総合研究12号館003講義室(地階)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/ の54の建物

概要:
局所電場電位(local field potential, LFP)は、脳内から記録される比較的低周波の振動電位で、頭蓋表面から記録される脳波の元となる信号である。形操作課題と呼ばれる課題を遂行中のサル腹外側前頭前野(ventrolateral prefrontal cortex, vlPFC)、背側運動前野吻側部(the rostral part of dorsal premotor area, PMdr)から多重電極を用いてLFPを記録し、時間−周波数解析を行ったところ、領野特異的・課題時期特異的な周波数成分が観察された。また、電流源(current source density, CSD)解析を行うと、それら周波数成分の大脳皮質層構造における発生位置が推定できた。
これらの予備的結果をもとに、本講演では、LFP振動の評価における問題をいくつか提起する。