Physical Reservoir Computingの展開

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講演題目『Physical Reservoir Computingの展開』
講演者:中嶋 浩平
所属:京大情報, 白眉センター/ JST PRESTO
日時:平成28年5月9日(月)16時30分~18時00分
会場:工学部12号館 003講義室 (地階)

アブストラクト:
Reservoir Computing (RC)は、リカレントニューラルネットワークの研究により発展してきた情報処理手法の一つである。この手法では、ネットワーク内部の結合を調節せずにリードアウトの結合のみを最適化するため、任意の大自由度力学系を情報処理に活用することが可能となる。この点に着目し、近年、物理系のダイナミクスを情報処理デバイスの一部として活用する手法である、Physical Reservoir Computing (PRC)が提案された。
現在、ソフトロボティクス、ナノマテリアル分野、レーザーのダイナミクスなど各方面で種々の応用が進められており注目を集めている。本発表では、まず、タコ足計算機や流体計算機などの例を通してRCとPRCの手法を概観する。次に、非線形力学系の特性とそこから引き出せる計算能力の関連について数理的に議論する。